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2009.11.23 そばにいて
Thanksgivingが近づいてきました。
来週木曜日がサンクスギビング(感謝祭)です。

うちの娘が行っている幼稚園(ナーサリースクール)
の横にある教会で感謝祭のFood offeringがありました。

Food offeringというのは、恵まれない人たちのために
缶詰とかパスタなどの食べ物を寄付することです。

金融危機などの影響で
ニューヨークのホームレスの数が増えています。

せめて感謝祭のときぐらいあたたかい食べ物を食べられたら
ということでホームレスの人々に教会の方が食事を提供します。

うちにあった果物の缶詰やら
パスタソースなんかを持っていきました。

豚インフルエンザの騒ぎがあったときに
巣ごもり用に買い込んでいたものです。
騒ぎもすんでもう使うこともないかと思い、
せっかくなんでこれでよかったらということで持っていきました。

マンハッタンのストリートを歩くと、
ストリートに住むホームレスの方から声をかけられます。

わずかばかりのお金をあげることでさえ
勇気のいることです。

普段は、自分の家族のことで精一杯で
まわりの困った方のために何もすることができないですが、
たまにこういう機会があるといいですね。

資本主義の下、社会との接点がなくなれば
誰でもホームレスになるリスクがあります。
人間の差異なんてそんなに大きくないと思います。



ウッドベースの先生のウィルが教えてくれた曲です。

ジャズピアノの奇才セロニアス・モンクのアルバムに入っている
“Abide with me”という古い讃美歌です。

日本では、讃美歌39番として知られている曲で
“日暮れて 四方(よも)は暗く”という邦題がつけられています。

ウィルは、この曲のことを
“white spiritual”だと言っていました。

普通、“spiritual”というと黒人霊歌を指し、
奴隷としてアメリカに連れて来られた黒人たちが
白人からの迫害の中での苦しみを歌った歌を指します。

ウィルのいう“white spiritual”は
白人の霊歌のことになりますね。

白人もまた歴史の中での苦しさから
自分の魂を開放する歌が必要だったわけです。

自由な信仰を求めイギリスからアメリカに
はじめて入植したピルグリム・ファーザーズ たち。

冬の寒さの厳しさの中、
その半数が命を失ったといいます。

本来敵同士のはずだった
近くのインディアンたちから
食料や毛皮のジャケットなどを
得た人たちが生き残ったといいます。

そこで、生き残った人たちは
その翌年、恩を受けたインディアンたちに
感謝を表すため収穫物を一緒に分けました。

それが感謝祭の始まりです。

それにしても“abide”というのは
意味の取りにくい単語ですね。

法律文書なんかでも
“I confirm that I agree to abide by this Agreement...”
という決まり文句があります。

この場合、“私はこの契約に拘束される
ことに同意することを確認します”
というような意味になりますね。

通常は“我慢する”という意味ですが、
“とどまる”という意味もあるようです。

日本語訳は難しいですが、
“Abide with me”なんで
“我とともにあれ”という感じでしょうか。

讃美歌なので本当は
“神よ、我ととともにあれ”
ということだと思います。

でも、もっと口語的に、
“そばにいて”という感じが
一番しっくりくるように思います。

秋深い日、“誰かそばにいて”と
言いたくなる日もありますねっ。

ちなみに、モンクの“Abide with me”では、
モンクのアルバムに入っているのに
彼はこの曲でピアノを弾いていませんっ。

普通ピアニストはピアノが入っていない曲を
自分のCDに入れないと思いますが
さすがは奇才。ピアノを弾かなくても
モンクのモンクらしさが伝わってきます。

なんでジャズのアルバムの中に
いきなり讃美歌が入っているのかということですが、
この“Abide with me”の作曲者は
W.H. Monkという人なので
同じモンクが作ったということで
セロニアス・モンクなりのシャレですね。

テナーサックスの巨匠ジョン・コルトレーンや
トランペットのレイ・コープランドなんかが
モンクに言われて息をそろえて
この古い白人霊歌を吹いている様子を想像すると
なんだか不思議な感じがしますね。

サンクスギビングの日に
“そばにいて”といえる人がいるだけで
幸せなのだと感謝の気持ちを表したいものです。



讃美歌とは何か。探し続ける駐在員にあたたかい応援をっ。



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